2016年7月8日16時41分

2020東京五輪が日本中で盛り上がるためには多くの『参加型』のイベントが必要
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2016リオデジャネイロオリンピック開幕まで、残りあと1カ月となった7月3日に日本代表選手団の結団式・壮行会が国立代々木競技場で行われた。
会場には、約1万人の観客が集まり「届け勇気!頑張れニッポン!」と手拍子を交えた応援を披露。まだ代表が決定していない競技もあったが、全日本女子バレーボール代表の木村沙織や体操男子日本代表の内村航平など、約300人の選手団が集結。エールをしっかりと受け止めて、大会本番に備えた。
木村沙織は、
「子供たちにすごく勇気をもらいました。大会では、悔いの残らないように今までやってきたことを全て出し切ってがんばりたいと思います。ぜひ一緒に戦ってくれたらうれしいです」
と目を潤ませながら話した。
「オリンピックに参加している!」と思わせることが“鍵”
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前記した1万人の観客応援。これは『とどけ!勇気2016リオオリンピック日本代表選手団応援』というイベントの一幕で、行われた。
応援プロジェクトの中で一番目立ったのは、ステージに掲げられた『手』をモチーフにした縦10メートル×横8メートルのビッグフラッグ。団長を務めたスポーツキャスターの松岡修造さんが各学校に行き、そこで「勇気とは何だろう?」という授業を行った。様々な勇気の形を子供たちが発表、理解を深めた上で手形を紙に押し、そこに代表選手に向けたメッセージを書いた。総勢4300人の子どもたちが参加し、作品が完成。応援プロジェクトに参加した子供たちは招待され、生で見るオリンピック選手に感動していた。
ところで、少し話は変わるが、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が進めている『アクション&レガシープラン』というものをご存じだろうか。これは20年東京に向け、機運醸成や大会を契機としたレガシーの創出を呼びかけるために作られた計画書。ざっくりいってしまうと『日本全国の人がオリンピック・パラリンピックに参画する仕組みを作り、全員で1つになり盛り上げていこう!』というもの。
しかしこのプラン、まだまだ国民に認知されていないのが現状。子供たちもイベントに参加する前に、オリンピックについて聞かれると「テレビで見たことあるけど…」「自分にはあまり関係ないかもしれません」といったネガティブな言葉が並んでいた。しかし、自らが参加し考え、その想いを直接選手たちに届けられる機会が得られたことで、オリンピックへの見方は大きく変化したと思う。
やはり、今回のような『参加型』のイベントというのは、2020東京大会の盛り上がりに向けて、重要なものになってくるのではないだろうか。『直接関わる=オリンピック参加した』と思わせる施策をこれから4年間かけて行っていくことが、大会成功の“鍵”になる。
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