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2018年4月11日21時07分

スポーツで培ってきたものを社会に出てどう活かすのか?『アスリートのアスリートによるアスリートのための就職会議』が開催

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アテネ・北京五輪で金メダルを獲得した元競泳選手の北島康介氏が登壇。セミナーに参加した体育会学生にアドバイスを送る
全国にスポーツ専門店を展開するゼビオは、就職活動を目的とした体育会学生を対象に『アスリートのアスリートによるアスリートのための就職会議』を、2018年3月中旬に開催。アスリートキャリア全般について問題提起するとともに「ワーク スポーツ バランスが取れた働き方」をテーマとし、パネルディスカッションが行われた。

登壇者は、アテネ・北京五輪で金メダルを獲得した元競泳選手の北島康介氏、アメリカンフットボールの社会人チーム富士通フロンティアーズでプレーし、2014年にチーム史上初の日本一に貢献。現在は富士通総務・リスクマネジメント本部に在籍する白木栄次氏、ゼビオ代表取締役社長の加藤智治氏ら6名。

元アスリートの白木氏は、学生時代と社会人になってからのタイムマネジメントに苦労したという。

「大学生の時は競技だけをしていたので、社会人になって仕事もして、練習もして、試合もしてという環境になり、入社後はタイムマネジメントが本当に難しかったです。しかし、体育会系の強みである指導者、コーチにいわれたことをきちんと頑張ってきたことが、社会に出て上司に指示されたときにもできたので、その頑張りが、社員の方々に認められ、競技を応援されるようになり、とても励みになりました。

また、社会に出る中で『持つべきプライド』と『捨てるべきプライド』の2つをきちんと整理しておくことも大切です。捨てるべきものは、過去の成績や栄光、これはすべて過去の話です。逆に持つべきものは、自身が行ってきたスポーツで、これだけは誰にも負けないというものを見つけること。それが、社会に出て活かされます。私の場合だと“行動力”。思い立ったらすぐに行動しようと思い様々な挑戦をしています。スポーツからビジネスと、フィールドが変わってもそれは強みになります。社会に出て失敗する人は、過去の栄光を引きずる人が多いんです」
アメリカンフットボールの社会人チーム富士通フロンティアーズでプレーしていた白木栄次氏。社会人になりタイムマネジメントで苦労したと明かす
加えて、現在現役アスリートを53名雇用するゼビオの加藤氏は、

「私たちはスポーツの商品を売る会社です。現役アスリートなど、自身の競技がそのまま仕事に活かせるようになっています。競技で得た経験や知識が、仕事で最大限活かせることにより、競技だけではなく従業員という立場で、顧客の方にアドバイスを提供できる。それが、アスリートの価値だと思います」

と雇用するメリットを話した。続いてオリンピアンの北島氏は、自身の水泳競技で学んだことを参加者に伝えた。

「水泳競技をしたうえで学んだことは“自分自身をいかに知るか”です。自分をマネジメントできる選手というのは強いです。だからこそ、24時間をしっかりタイムマネジメントできる人が、社会に出て必要にされると思いますね。今日悪くても明日何ができるのか。そういうことを考えながらトレーニングしたりする、そういう風に成長していくことが大切になります」
参加した体育会の大学生は38人。就職をしてもスポーツを続けていくため、真剣に登壇者の話を聞いていた
当日は、サッカーやバスケットボール、野球などを行う体育会の大学生38人が参加。それぞれ社会に出てスポーツを続けていくときに、どのような事が必要なのかを考えさせられるセミナーとなった。

自身が行ってきた競技の仕事に就職したい、スポーツが好きだからそれに携わる仕事がしたいという漠然とした想いだけではなく、就職し、ビジネスとして自身が行ってきたスポーツをどのようにお金に換えていけるのか。それをきちんと話せる人材を企業も求めている。
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