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2018年4月5日17時35分

参加者のクオリティ・オブ・ライフ向上を目的とする社会人バレーボールリーグ『FLV』とは?

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FLV大会リーグディレクターである松田裕雄氏に話を聞いた
社会人バレーボールリーグ『FLV(フォレックスリーグ)』。2018年の頂点を決めるチャンピオンズDivisionの戦いが、2018年4月7、8日東京都渋谷区・国立オリンピック記念青少年総合センターで行われる。

これは、『ひまCUP』という大会名で2001年からスタートし、2011年より大会名をFLV(フォレックスリーグ)に変更、2018年度で18回目を迎えた大会だ。参加チーム数も増加傾向にあり、当初は12チームだけだったが、今年は約250チームが参加するなど、社会人バレーボーラーにとって、認知度が高い大会となっている。このような背景にはどのようなことがあるのか。大会リーグディレクターである松田裕雄氏に話を聞いた。

「まず『ひまCUP』時代は、主催する自チームのみの強化という私的な目的にしていましたが、FLVになってからは、社会人バレーボールの賑わいと創造という社会的な目的にしました。競技は競技として、全国・国際水準を志向しているので、参加チームの競技力も高いんです。

しかし、その一方で、大人として遊ぶところは“遊びます!”という趣旨です。大会コンセプトが明確なので、それに賛同したチームが定着していくため、参加チーム数が増えているのかもしれません」
2018年度は約250チームが参加。社会人バレーボーラーにとって認知度が高い大会
松田氏のいうように同大会では、競技以外のところでミニ運動会が行われ、表彰者にはパートナーとなっている野沢温泉観光協会や野村醸造などから、地元名産の品が送られる。

さらに、プレーヤーを元気づけるため、チアリーダーがマッチングされたバレーボールクラブの専属応援団となり、勝利のために盛り上げていくというパフォーマンスイベントも用意されている。こちらは、参加賞としてプロ野球パ・リーグの北海道日本ハムファイターズのセカンドホームゲーム(2018年夏開催予定)において、試合前パフォーマンスへの参加権がもらえる。

また、海外クラブとの交流も進んでおり、優勝チームを海外クラブ選手権に派遣する制度もある。どうしてこのような施策を行っているのだろうか。

「クオリティ・オブ・ライフ(※人生の内容の質や社会的にみた生活の質)の向上を主な目的としているんです。ただ勝ち負けを競う場とするのではなく”大人の新しいスポーツライフを提案する教育”の場としています。教育は大きく『交流』と『興奮』です。

『交流』から生まれてくる繋がりは、仕事や生活の中で活かしてほしいと思っていますし、何よりその繋がりは次世代にとっての財産にもなります。そして『興奮』に関しては、ひとつは参加者がワクワクドキドキするような競技会のプロデュースです。海外クラブ参戦をはじめ、非日常を味わえる競技相手と競技形式。

もうひとつは、新しい知識(サイエンス)の提供です。観光名所と組んでそのPRをしたり、心身に関する新しい知識をご提供したりなどです。また近年は、高校生や大学生を対象にして、過去本大会で集積された成人の怪我などのデータを事例に、ケガの予防と技術の向上を指導するアカデミーセッションを開催しています。やはり、バレーボールだけではなく何かを得て、生活の質を上げてほしいという想いがあります」(前出・松田氏)
『大人の新しいスポーツライフを提案する教育』の場となっているFLV。試合だけではない価値を提供している
試合で勝利を目指すことも大切だが、大会を通じて新しい別の経験を得られることのできる大会づくりは、他競技にも参考になるはず。このような競技だけではない大会が多くできることを期待していきたい。

HP:FLV(フォレックスリーグ)

(プロフィール)
松田裕雄(まつだ・やすお)
筑波大学大学院体育研究科コーチ学専攻修了。筑波大学体育系教員を経て、大学発のベンチャー企業Waisportsを創業、代表取締役。スポーツで価値創造を図るべく、研究者(スポーツコーチング・ビジネスマネジメント専門)としての教育・研究活動と経営者(スポーツ組織・事業等)としての事業活動を一体で実践し、大学発ベンチャーや事業を多数輩出する等教育研究の成果を社会産業化する産学連携の産業創出活動を行っている。
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