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2017年4月3日17時40分

障がい者の就労支援を目的としたスポーツバーがオープン。月10万円以上の賃金提供を目指し『競技と生活の自立』を計る

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障がい者の就労支援を目的としたスポーツカフェ&ダイニングバー「E’s CAFE」が2017年3月初旬、東京都多摩市のニューシティ多摩センタービル8階にオープンした。

同店を運営するのは、一般社団法人パラSCエスペランサ。CPサッカー(※脳性まひや脳梗塞等の脳の障害をもつ人たちなどで行う7人制サッカー)を中心としたパラスポーツの普及振興と障がい児の社会生活の支援を目的に、就労訓練施設やイベント、教室などの運営を行う。代表理事の神一世子氏は、

「CPサッカーの国際大会でオランダを訪問した時に、障がい者が街角のカフェで生き生きと働いている姿を見かけました。それを見たときに、サッカーをする人、応援する人、障がいのある人たちが一緒になって交流する場所を作りたいと思ったんです。そして、CPサッカーに携わる中で、サッカーができる場所と働く場所をつくることが課題でした」

このような想いを受け、日本財団が協働。日本財団の推進する障がい者就労支援事業所のモデルを構築する「はたらくNIPPON!計画」に採用され、プロジェクトが進行。さらに、ニューシティ多摩センタービルにフットサル施設を持つクリエイティブヘッズの協力を得て、同店をオープンするに至った。
パラSCエスペランサの選手たち。メンバーの中にはスポーツバーでスタッフとして働いている人もいる
2020年東京パラリンピックが開催されることが決まり、パラスポーツが注目されている。障がいを持つ人たちが『世界で1番を目指す』という“夢”を支援するという部分では、企業側が雇用し、スポーツに専念できる環境を提供する事例が増えてきた。

しかし、それはごく一部の限られた選手だけであり、障がい者が仕事を行いながらスポーツを続けていくということは、とても難しい。実際に、就労継続支援A型(※一般企業への就職が困難な障がい者に就労機会を提供。障がい者と雇用契約を結び、原則として最低賃金を保障するしくみの"雇用型"の障がい福祉サービス)の平均賃金は、2016年度の厚生労働省の発表によれば、月額6万6412円。これだけでは,、遠征費や練習費などを自身の力だけで賄うことはできない。

同店では、就労継続支援A型の施設となり、調理、映像制作、イベントの企画・運営などを行い、自身の力で『競技と生活の自立』を目指して活動していけるように、月10万円以上の賃金の提供を目標にしている。

このような取り組みは、日本で初めてのこと。『障がい者スポーツ×雇用』の新たなモデルケースとなるよう今後も注目していきたい。
タレントの奥山佳恵さんが働く時のユニフォームをプロデュース。奥山さんは、5歳の次男がダウン症であることを公表しており「私が考えたデザインのユニフォームを着てこのお店で働いてくれたら嬉しいです」と話した
【詳細】
E’s CAFE
住所:東京都多摩市落合1-47 ニューシティ多摩センタービル8階
電話:042-311-2022
営業時間:11時~15時(ランチ)、15時~21時30分(ダイニング&バー)
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