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2016年12月1日13時37分

多くの意見で新スキー産業を考える『スキー未来会議』が開催

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インバウンドやスキー場の数について議論
新スキー産業をみんなでつくる座談会『スキー未来会議』が、10月29日に東京・築地、八海山酒造東京営業所セミナールームで行われた。

これは「する人・見る人・支える人」という切り口で、今までこの産業を支えきた、これからチャンスがあれば産業に参戦したいと思っている人を招いて、日本の文化に新たなるスキー産業を作るプロジェクトを行っていくという想いから開催し、約60名が参加した。

元プロスキーヤーで、今回モデレーターを務めた皆川賢太郎氏の元、第1部「これからのスキーリゾートについて語ろう」では、パネリストとしてマックアース代表取締役CEO  一ノ本達己氏、WAmazing代表取締役の加藤史子氏、観光庁の蔵持京治氏が登壇。

議題として挙がったのは、『インバウンド』や『スキー場の数は適正か否か』など。加藤氏は、今後のインバウンドについて

「オーストラリアの方がスキーをしに来ているというイメージが強いですが、全体の1.9パーセントほどです。実際は、中国や韓国、タイといった東・東南アジアの人たちが圧倒的に多い。日本が近いということもありますが、雪が降らない地域の人たちは雪に憧れがあります。そういった人たちに向けてさらにアプローチしていくことが大切です」

と話した。
登壇したWAmazing代表取締役の加藤史子氏。インバウンドについて話した
また「スキー場の数は適正か否か」の議論では、一ノ本氏が

「日本は世界で2番目にスキー場が多い国です。不況によりスキー人口は減りましたが、意図的に、スキー場の数を半分にしても、残ったところが生き残れるとは限りません。やはり、スキー場の周りには地域があり、その人たちがスキー場に携わっている、また観光地として民宿や飲食業を行っている人たちがいます。1つのスキー場がなくなれば、その地域自体が無くなってしまう恐れがある。努力をして維持してくことが重要です」

続けて蔵持氏は、

「例えばバスだと需要を満たす満たさないにかかわらず、生活路線として必要であれば補助金が入ります。しかし、スキー場にたいしては…一切行っていません。バブル時代から見ると、スキー場が多い、お客さんが入らないと思いますが、今の時代に合った数が残っているのではないかなと思っています」

と様々な提案が出された。
ランニングから見るスキーとは?
金城栄一氏は、マラソン大会のエントリーなどを行うサイト「ランネット」を運営。マラソンの現状について話をした
第2部「エンターテイメントとしてのスキーの未来を語ろう」では、アールビーズ取締役の金城栄一氏、日本放送協会報道局スポーツセンタースポーツ番組部チーフ・プロデューサー村松佐和子氏が登壇。

『ランニングからブームの現状を参考に考えるスキー』、『スキーとテレビの今後』について議論した。

マラソン大会のエントリーなどを行うサイト「ランネット」を運営しているアールビーズの金城氏は、「ランニングとスキーのビジネス」についてこう話す。

「スキーは『スキー場』がビジネスの場。そして、ランニングは『大会』がビジネスの場。ランニングは現在ブームになっており、全国各地で様々なレースが開催されていますが、大会のために練習をしていても、一般の道は信号待ちなどがあり、ランナーは不満を持っています。そのため、あれだけ盛り上がりを見せている東京マラソンも継続率があまり良くないのは、走りにくいというのが理由です。しかし、スキーはそこにいけば、ワールドカップと同じコースを滑れるし、思う存分スキーができる。インフラとしては、恵まれていて、ビジネスチャンスはこれからもあると思います」

モデレーターを務めた皆川氏は、

「18年は平昌、22年は北京とアジアで冬季五輪が開催されます。そして26年は、札幌が立候補をしていて、30年は新潟も興味を持っている。日本のウィンター業界にとって、これだけのチャンスはもうないと思います。この会議でブレストしたことがしっかりと形にすることが大切になってきます」

この『スキー未来会議』は、今後も継続して開催されていく予定。多くのアイデアが生まれることで、スキー界が変革していくことは間違いない。新たなスキー産業が創造されることを期待したい。
モデレーターを務めた皆川賢太郎氏。スキー産業のさらなる発展を目指す
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