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2016年4月11日11時13分

資金が集まりヨットも購入! 白石康次郎が「ヴァンデ・グローブ」出場を表明

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長年の目標が叶う時が近づいてきた。

2016年11月6日にスタートする「ヴァンデ・グローブ」。これは、4年に1度開催される単独無寄港無補給世界一周のヨットレース。フランス・ヴァンデ県からスタートし、地球を一周して再び元の場所まで戻ってくるもので、乗員は一人、途中どこにも立ち寄ることが許されないため、世界一過酷なレースといわれている。日本では“ピン”とこないかもしれないが、ヨーロッパでは『テニスの全仏オープン』『ツール・ド・フランス』以上の人気を誇る。

海洋冒険家・白石康次郎は、30年以上前から、このレースに出場したいという目標を掲げてきた。06年、日本人として初参戦した単独世界一周レース「ファイブ・オーシャンズ クラスⅠ(60フィート)」で、歴史的快挙となる2位でゴール。さらに08年には、フランスの双胴船「Gitana13」にクルーとして乗船し、サンフランシスコ〜横浜間の世界最速横断記録を更新し、12年「ヴァンデ・グローブ」参戦に向け準備をしてきた。しかし、リーマンショックや11年東日本大震災など複数の要因でスポンサーが集まらず、出場を断念してきた。
スポンサーは利益度外視で目標を応援
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昨年10月に『参戦に向けての決意表明決起会』が都内で開催され、挑戦を応援するために約150人が集結。その時に

「現時点では出られるかどうかまったく分かりません。でもね、僕は出たいんです!一人で大きな地球に挑めるという経験をできるのは、この大会しかありません。現在48歳です。しかし僕は燃えています!本当に燃えています!」(白石)

と強い言葉で参戦の意志を示した。出場するには、ヨットの購入やエントリー費など資金が最低でも約3億円必要という非常に厳しい現実があった。しかし、白石の熱意に絆され、長年付き合いのある「テイケイ」や「八海山」など、8社がスポンサーとして名乗りを上げ、参戦に必要な最低限の資金を集めることができた。

「これだけの資金が集まったことは奇跡です。私の企画書には儲け話が一切ないんです。『1億円ください、1億2000万円にして返しますからという』ものではなく、とにかくこのレースに出場したいと30年間いい続けてきました。各スポンサーのみなさんには『康次郎そろそろ海に出て戦って来い』という言葉をいただき、本当に感謝しています」

資金を得て、3月に参戦するヨットを購入。今後は船を整備し、5月29日~6月11日にかけて行われるトランサット ニューヨーク‐ヴァンデ(※大西洋横断レース)に出場する。これはプレレースという位置づけで、無事にゴールができればアジア人として初めてヴァンデ・グローブへ参戦することになる。白石は、

「大変名誉なことです。運営しているヴァンデ・グローブの委員会の人にウェルカムといってくれたことで、扉が開けました。私の出場を皮切りに、多くのアジアの若者が後に続いてくれればとても嬉しいです」

最後にこのレースを見ることで、子供たちに大きな世界を知ってもらいたいと笑顔で話した白石。挑戦をより良いものにするために、渡仏し船の整備を進めていく。
フランスで購入したヨット。今後整備し大会に臨む
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