Home > 特集・連載 > “支える人”の力を集約するサイト『SPORTS SUPPORTERS NETWORK』がオープン。その内容を運営者に聞いた

2020年5月18日18時26分

“支える人”の力を集約するサイト『SPORTS SUPPORTERS NETWORK』がオープン。その内容を運営者に聞いた

  • LINEで送る
SPORTS SUPPORTERS NETWORKを設立した河島徳基さんに話を聞きました



日本のスポーツを“支えたい”と思っている人へ情報を届けるポータルサイト、SPORTS SUPPORTERS NETWORK(以下、SSN)が、2020年3月に設立された。

これは、スポーツを“支える人”を増やしたり、サポートしたりすることによりスポーツの価値を高めていくという趣旨のもと、スポンサー獲得やクラウドファンディング、スポーツボランティアの普及や啓発をしていく。

SSNのサービスを開始したRIGHT STUFF代表取締役の河島徳基さんは、

「スポーツは【する】【見る】【支える】でビジネスが成り立っています。【する】は、フットサルコートやマラソン大会が増えたことにより、参加者が増加しています。そして【見る】は、野球やサッカーなどテレビ観戦やスタジアムに行く方が多くいます。しかし【支える】という部分は、ボランティアや指導者という部分に特化しており、ビジネスとしてまだ成長できる可能性があると感じています。そこにフォーカスをあて、取り組んでいこうと考えました」
日本のスポーツを“支えたい”と思っている人へ情報を届けるポータルサイトとして20年3月にスタート
サービスには個人と法人が設けられており、『個人』は、ボランティアとクラウドファンディング。『法人』は、企業がスポーツチームなどを少額からサポートできるようになっている。

「個人向けは、『時間』か『お金』を活用してスポーツと繋がれる機会を提供するサービスになっています。“クラウドファンディング”については、選手の海外遠征や活動費などではなく、 例えば、子供たちのサポートや環境を良くしていきたいとか、社会的意義があるものを掲載していきます。また“ボランティア”は、様々な大会の募集を掲載していきます。東京マラソンでは、約1万人がボランティアとして活躍しており、仕組みが確立されています。そのモデルを全国に展開していきたいという希望もあり、スポーツボランティアを知ってもらうための育成&研修も行っていく予定です。

そして法人向けは、地元のスポーツクラブの支援や社会貢献の一環でスポーツを盛り上げたいという企業が、少額からでもサポートできる仕組みです。有名なチームであれば、看板や胸のロゴなどの『広告価値』だけで、大企業が数億円でスポンサーをする可能性はありますが、地域のチームであれば広告の価値だけで、スポンサーを獲得することは難しいんです。広告だけではないスポーツの価値を提供していき、多くの企業がスポンサードを行えるようにしていくことをメインに考えています」

河島さんは2005年にSPORTS JOB NETWORKを立ち上げ、人材と企業をマッチングさせる事業を展開。その中でスポーツチームに人材を紹介しに行くとき、“スポンサーをしてもらえる企業ってありませんかね?”と常に聞かれており、当初から企業とチームをマッチングさせる事業を考えていたという。

具体的に事業の話が進んだのが、2019年の夏。スポーツクラブ事業・スポーツ家庭教師事業など多岐にわたる新規事業の企画、開発を行うユナイテッド・ワン代表取締役CEOの岩橋潤二さんと共同で運営していくことを決め、20年3月にサイトがオープンした。
中小企業がスポンサードできる
仕組みを確立
少額でスポンサーができるような地域のスポーツチームなどを掲載
これまでのスポーツスポンサーシップの目的は、ユニフォームへのロゴスポンサーに代表される広告が主だった。

しかし近年、スポンサーシップ効果をしっかりと活用するという考え方が普及し始めているが、成功しているモデルは少ない。それは、スポンサーをするメリットが明確に分からないのが原因にある。

「スポーツのスポンサーをすることで、“企業の悩みを解決できます”と言われてもイメージし難いと思います。そこで、具体的に6つのメリットを提案できればと考えています。

①広告宣伝価値(スタジアムの看板掲載やユニフォームロゴ掲載)、②認知度の向上(イベント時に商品のサンプリングを配るなど、ターゲットに向けた宣伝)、③インナーマーケティング(社内向けコンテンツ・運動会、社内イベントに選手を呼ぶことなどができる)、④社会貢献(ゴミ拾いなどチームと共同で行う)、⑤ホスピタリティ(BtoB向け。サッカーなどの試合に関連会社を招待)、⑥就職(スポーツにスポンサーをすることで会社名が知られる。認知向上により就職希望者を増やす)です。

この6つの中で、企業が何を課題としているかをヒアリングしながら、それに合うチームや団体とマッチングさせていきます」

また河島さんは、『スポーツのスポンサー=ハードルが高い』というイメージを払拭させるべく、少額でのスポンサー体験会を実施していく予定だ。

「私が考えているのは、“中小企業”にスポンサーをしてもらうこと。スポーツのスポンサーになるというと、五輪やラグビーワールドカップを想像してしまい“数億円規模で費用が掛かるのではないか?”と考えてしまいがちで、初めからスポーツとは『無縁の世界』と思っている企業も少なくありません。

しかし、地域のスポーツチームなどでは、数十万円からスポンサーになれることもあります。まずはスポーツイベントなどのスポンサーになることで、どのようなメリットがあるのかを知ってもらうための体験会を10万円程度で行い、企業側に説明していける場を作っていきたいですね。そうすればハードルは下がり、中小企業も“スポーツを通して様々なことが出来る”と考えてもらえるはずです」

今後は、Jリーグのチームなども掲載していく予定。スポーツを『支える』新たな動きがスタートした。

取材・文/太田弘樹

※データは2020年5月18日時点
  • LINEで送る