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2020年3月31日18時29分

米サッカーチーム『シアトルサンダーズFC』の最高執行責任者が語る 経営で大切にしている“5つ”のこと

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シアトルサンダーズFCのCOO(最高執行責任者)バート・ウィリーさん


ここ数年盛り上がりを見せるアメリカのサッカーリーグ、MLS(メジャーリーグサッカー)。その中でも屈指の集客力を誇るが、シアトルサンダーズFC。COO(最高執行責任者)としてチームに携わるバート・ウィリーさんが、仕事において大切している5つのポイントについて語った。
2009年にMLSに参入
リーグを代表するチームに成長
米国ワシントン州シアトルをホームタウンとする、MLSに加盟するシアトル・サウンダーズFC。2009年よりMLSに参戦すると、16年にMLSカップ優勝、平均入場者数は4万人を超えるなど、リーグを代表するチームに成長している。

MLS参入時には、NFLのシアトル・シーホークスとパートナーシップを結び、ビジネスオペレーションの指導を受けながらチームを運営。5年が経ち、観客動員数などで成功を収める形となったところでパートナーシップを解消。それが転機になったとウィリーさんは話す。

「シーホークスとのパートナーシップを解消した後、改めてクラブの方向性は“何なのか?”ということを再認識していかなければいけないと考えました。そして、『“瞬間”を作っていく』、『人々の生活を豊かにしていく』、『サッカーを通して人々を1つにしていく』という3つをクラブのビジョンとして掲げました。

戦略的な目標は、もちろん利益を生み出し、試合の環境を整えることです。加えて、地域との繋がりも大切にしています。例えば、貧困層の地域に小さなサイズのコートの建設や10年間でボール1000個を寄付するなどの活動を行なっています。勝利し収益を上げることも大切ですが、チームとしてシアトルの街や地域をより良くしていくことも大事です」
我慢強く計画を進める
シアトルサンダーズのCOOとして、長年スポーツビジネスに携わるウィリーさん。その中で、大切にしていることが5つあるという。

1.People(人)

「100名のスタッフがいますが、どういった目標を持ち、何に向かっていくべきかをしっかり伝えていきます。適正な人が適正なポジションで適正な仕事をしているか? 会社が従業員を正しい形で扱っているか? 常に自問自答し、“人”の大切さを考えています」

2.Priorities(優先)

「私は常に前進するために、組織として3年、5年、7年という期間で考えています。『何を大事にしていくのか?』『何を優先するべきか?』を考えることにより、良いパフォーマンスを出すことができます」

3.Plan(計画)

「将来に向けて持続可能な組織を維持していくために、計画はとても大切なことです。私たちは、年度ごとに事業計画を検討しています。その時に、なぜそのプランを立てるのかを皆で話し合いながら進めていきます」

4.Process(過程)

「何を優先すべきかを考え、計画を構築した後は、過程に移っていきます。ただ、そこは苦労している部分でもあります。皆で考えてきた”やるべきこと”の優先順位と計画をブレずに継続していくことが何より大事なことです」

5.Patience(我慢)

「最後に我慢強さが大切です。私たちはファンを楽しませることが重要です。しかし、ファンはいろいろなことを要求してきます。その中でも計画したことを我慢強く遂行し、3年後、5年後とクラブの目指すべき方向に到達するために、日々仕事をしています。柔軟性を否定はしませんが、我慢強さを持つことは非常に重要だと思っています」

シアトルサンダーズFCの今後の目標は、長くチームを存続させること。リーグ2位の観客動員数をさらに伸ばすこと。そして、グローバルにビジネスを広げていくという3つ。

米国では、バスケットボール(NBA)、アメリカンフットボール(NHL)、野球(MLB)など、ビジネスモデルが確立されているスポーツが数多くある。米サッカー(MLS)もこの10年間で大きく成長。米国内、さらには海外でも米国サッカーの認知度がさらに上がることは間違いないだろう。

取材協力・SPORTS JOB NETWORK
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