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2019年6月26日16時41分

食品メーカーのダノンが小学生のサッカー大会 『ダノンネーションズカップ』を開催する目的とは?(後編)

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ダノンネーションズカップ実行委員長の長谷川一美さんに話を聞いた


1998年にフランスで始まり、2000年からはFIFA(国際サッカー連盟)公認の国際サッカー大会として、毎年行われている『ダノンネーションズカップ』は、10~12歳以下の子どもたちを対象とする“小学生年代のワールドカップ”。

世界27カ国(※2019年現在)で行われる国内予選大会には、毎年約250万人のサッカー少年・少女が参加し、その優勝チームが各国代表として世界の頂点を目指す。同大会を主催するのは、今年ヨーグルト事業が100周年を迎えた食品メーカーのダノン。世界120カ国の地域で事業展開をしている世界有数の大手ブランドだ。

“食とスポーツを通じて子どもたちの成長を支援する”ことを理念として掲げる『ダノンネーションズカップ』の狙いや取り組み、今後の展望などについて、ダノンネーションズカップ実行委員長の長谷川一美さんに話を聞いた。

取材・文/斎藤寿子

ダノン前編
親子で参加できる“食育”イベント
小学生を対象としたサッカー国際大会である『ダノンネーションズカップ』は、将来A代表のワールドカップ出場を目指す子どもたちにとって大きなチャンスであることは間違いない。実際に、同大会に出場した選手の中には、プロとなり、現在ではA代表の中心として活躍している選手もおり、同大会が、子どもたちにもたらす影響力の大きさは計り知れない。

そして、大きなチャンスをつかんでいるのは子どもたちだけではなく、主催社にとってもメリットは大きい。

出場する子どもたちだけでなく、その保護者や関係者を含めると、各会場には相当な人数が一堂に集結する。これを大きなチャンスととらえ、長谷川さんがリーダー役を務めるダノンネーションズカップ実行委員会では、さまざまな催しものを積極的に展開している。

一つは、大会開催の最大の目的である栄養の重要性啓発のための“食育”だ。

「小学生の年代は、ちょうど成長期にあたり、体が大きく変化する中で激しい運動をすることになります。ですから、必要な栄養素をきちんと理解することは、将来のためにも非常に大切となります」と長谷川さん。

そこで、3月に駒沢オリンピック公園総合運動場で行われた本大会では、食育の知識を深めてもらおうと、2012年からダノン健康栄養財団の栄養士が監修した『ジュニアスポーツ選手のための栄養ガイドブック』を配布。食事の重要性をイラストでわかりやすくまとめられた冊子となっている。

さらに、実際に管理栄養士の方を招いてトークショーも開催。トークショーでは、子どもたちに少しでも興味を持ってもらおうと、大会アンバサダーの前園真聖さんが登壇。小学校時代の話や、プロ選手として感じた栄養の重要性など、元日本代表選手としての経験談を話した。
“生の声”が聞けるコミュニティの場に
サンプリング配布場所のブースは、毎年たくさんの子どもたちが集まる
また、以前からの試みとして大会の各会場では、ダノンヨーグルトを中心としたサンプリングも行っている。

大会に参加する選手だけでなく、応援に駆けつけた保護者も喜ぶ大会恒例のお楽しみの一つとなっている。毎年、サンプリング配布場所のブースは、たくさんの子どもたちの弾ける笑顔であふれかえる。

「サンプリング数が少ない限定商品は、事前に配布時間をお知らせしているので、時間が近づいてくると、子どもたちがソワソワしながらブースに集まってきます(笑)。今か今かと首を長くして待ってくれている子どもたちを見ると、とても嬉しいです。また、実際に食べて“美味しい!”という嬉しい声もいただいています」

さらにファン獲得だけでなく、ブースに集まった子どもたちや保護者からの“生の声”を聞くことができるのも、同社にとっては大きな価値があると、長谷川さんはいう。

「メーカーである私たちにとって、消費者の方々と直に接する機会というのは、非常に貴重です。ダノンネーションズカップでは、ブースがちょっとしたコミュニケーションの場となり、市場調査や製品開発の参考にもなり、私たちが学ぶことも多いんです。ですので、大会スタッフは弊社の社員がボランティアで行っているのですが、社内でスタッフの募集をかけると、いつもたくさんの社員が手をあげてくれます」

今年で19回目(※日本は18回目)を迎える『ダノンネーションズカップ』は、FIFA公認大会として行われ、今や“小学生年代のワールドカップ”といわれている。勝敗を競うだけでなく、大会期間中には食育や国際交流、社会貢献などのテーマに沿った参加型イベントも実施。子どもたちの知識や心の枠を広げることも、大会開催の大きな意義となっている。

“子どもたちの成長を食とスポーツで応援する大会”

そこには、世界を代表する食品メーカーダノンの理念が詰まっている。
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