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2017年3月16日17時12分

「1番大切なことは『人』が好きということ。そして、とにかく色々な人と会って話せる行動力が必要です」スポーツに特化した人材紹介 河島徳基さん(後編)

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知りたい!就きたい!スポーツの仕事現場
連載10回目~スポーツに特化した人材紹介業編~
2020東京五輪に向け「スポーツ業界で働きたい!」と思っている学生や転職を希望している人が多くなる中、どんな職種があるの?どんなスキルが必要なのか?など分からないことが数あり、仕事の実際を知ることが意思決定には重要となる。そこで、スポーツを仕事としている人にインタビューし、仕事の“あれこれ”を聞いた。

スポーツに特化した人材紹介業、河島徳基さんスポーツの仕事前編はこちらから!

取材・文/太田弘樹
人材紹介業の具体的な仕事内容とは?
2005年10月より、スポーツに特化した人材紹介会社「RIGHT STUFF」を設立した河島さん。企業と求人者を結ぶ仕事の内容を具体的に聞いた。

1企業の求人情報を集める
「午前中は、SNSなどでスポーツビジネスのニュースなどを発信しています。午後になると、ひたすら人に会いますね。業界関係者に会うことで求人情報を含めて、色々と話を聞きます」

2求人掲載
「企業側から“求人がある”という話になれば、採用データや求めている人物像を聞きとり、それを運営している「SPORTS JOB NETWORK」で掲載。その求人に興味のある人のエントリーを待ちます」

3エントリー者と直接会う
「エントリーがあれば、企業の求めている人物に近いな、採用の可能性があるなと思う人と随時会っていきます。その時に、履歴書や職務経歴書などを持参いただき、面接をします」

4企業側と面接後 合否の決定
「私が面接をしてマッチングしそうだと感じたら、履歴書と職務経歴書を企業にお送りします。そして、企業側も会ってみたいということになると、今度は企業側との面接になり、合否が決まります。もちろん、私との面接で応募してきた企業には合わないかも…という時は、その人に合いそうな別の求人を勧めることもあります」

この仕事の中で難しいと思う点は“マッチングに成功した後”だという。

「やはり『人』なので、いくら面接を重ねても採用後に、企業側も違ったと思う場合もありますし、候補者も違うなと思う場合があります。事前にそこの齟齬をなるべくなくすように、求人者には業界の事情とか実状をきちんと説明して「それでもいいですか?」ということはお伝えしています。しかし、それでも就職後に上手くいかないこともあるので、そこは非常に難しいですね」
『人材紹介業』と『求人広告』2つが収入の柱
『人材紹介業』は、決まった企業側から、就職した人の年収金額の数十パーセントを貰うシステムになっている。それに加えて、サイトに掲載する『求人広告業』も行っている。これは、求人情報は掲載するが、応募先は直接企業になるというもの。採用の有無にかかわらず、企業側から掲載広告料をもらう形。この2つの柱が主な収入源となっている。特に、求人広告を出したいという企業は、年々増えているという。

「ちょっと前までは、そこにお金をかけないっていうのが結構主流というか、人を探すという行為に対してお金をかけるという習慣が、スポーツ業界の中でありませんでした。例えば、人づてで取れれば0円ですからね。ただ、ここ数年で“やっぱりお金をかけないと良い人は取れない”というような認識に変わりつつあると感じます」

最後に、この仕事に就くためにはどのようなスキルが必要なのかを聞いた

「まず『人』が好きなことが大事です、企業側も人材も人ですから。とにかく色々な人と会って、どんどん話ができる人でないと難しいですね。そして、常にスポーツ業界の最新情報を知っておくことも大事ですね。私が、SNSでスポーツビジネスのニュースなどを発信しているのは、情報を沢山持ちたいからです。これは、クライアントと話すときに必要です。スポーツビジネスを経験している人は、それが活かされることは間違いありません。しかし、スポーツビジネスをしていない人も、セミナーに人を集める方法やウェブマーケティングとか、そういったビジネスのノウハウを持っている人であれば、この仕事をできると思います」
(プロフィール)
河島徳基(かわしま・のりもと)さん
1973年生まれ。学習院大学経済学部卒業後、渡米して大学院で学んだ後、アスリートの専属トレーナーに。帰国後、東京でパーソナルトレーナーを務めた後、阪神タイガースの通訳や営業部を経験。2005年にスポーツ特化の人材紹介会社であるRIGHT STUFFを設立。著書に「スポーツ業界の歩き方」がある。HP:SPORTS JOB NETWORK
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