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2016年4月26日11時30分

亜耶バネッサのキャリアアップ・結婚・出産・子育て体験記Vol.3【スポーツ女子がスポーツから離れて行くジレンマ】

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現在、女性の魅力を最大限に引き出すトータルビューティーアドバイザーとして活躍している亜耶バネッサさん。今回はそんな彼女が大学の空手部を辞めた後、すぐにサッカー部に入部。しかし、また辞めてしまい、好きな「身体を動かす」ことから徐々に離れていった大学生活から社会人になるまでのジレンマについて語ってもらう。

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―空手部からサッカー部への転身、そしてまた退部―
前回、空手部を道半ばで辞めてしまったことを話しましたが、私はその後「やっぱり身体を動かしたい!スポーツがしたい!」ということですぐに女子ソッカー部(※慶応義塾大学ではサッカーをソッカーといいます)に入部します。ただ、これも結論からいうと、実際に活動していたのは1年半くらいでした。

実は小さい頃から双子の姉と二人でタレント業をやっていました。大学に入り、姉は空手部に専念するためにタレント業を辞めたのですが、私は大学でスポーツをする傍ら、芸能界にも身を置きながらタレント活動を続けていました。はい、欲張りです!

女子ソッカー部に入ってハードな練習に励み、試合にもFW(フォワード)として出場していました!一方で、タレントとして演技や歌のレッスンにも打ち込み、仕事が入れば全力でこなしていました。タレント業が充実するようになると、練習に出られない事が多くなります。

当時、体育会女子ソッカー部が出来たばかりだったということもあり、土日に行われる試合には出させてもらえていました。ただ、日に日に練習を休まざるを得ない状況が増えているにも関わらず、試合に出ているという事に次第に違和感も覚え始めました。そこで監督や友人と話し合いを重ね、大学3年生の終わりで退部してしまいました。
小さい頃から双子の姉と二人でタレント業を行っていたバネッサ。大学在学中も芸能活動を続けていた
―「辞める」ということへの葛藤とジレンマ―
空手部も女子ソッカー部も辞めて良かったなんて決して思っていませんでしたし、むしろこうやってお話しするのも少し恥ずかしい気持ちです。周りの人達からも「何やってるんだ!?」ときっと思われていたでしょうね…。今でも周りの人達に「迷惑かけたなぁ。申し訳なかったなぁ」と思い続けています。

ただ、それでも自分の信念みたいなもの、直感みたいなものは信じていました。自分のやりたいことをやってみて、違和感を覚えたら、その時は自分を信じて辞める。続けることが正解ではないし、辞めたことが不正解ということでもないと思っています。その申し訳ない気持ちと、自分の信念との両方が今でも入り混じっているんです。

考え方かもしれませんが、ひょっとするとそのモヤモヤした「ジレンマ」みたいなものが今の自分を支えているのかもしれません。SNSやブログでスポーツについての記事を書くことがあるんですが「空手やサッカー(今でこそ「なでしこジャパン」で有名ですが)に限らずマイナーなスポーツを、少しでもメジャーに近付けたい!」という思いから「私がやっていた空手が~」とか「私の所属していたチームが~」など、辞めてしまったスポーツに【贖罪】は言い過ぎですが(笑)、恩返しや貢献が出来るようにと思っています。

今は「メイク」というスポーツとは全く別のジャンルの仕事にはしていますが、大好きなスポーツとメイクを繋げられないかと日々考えています。『辞めた』という経験があったからこそ、そういう想いを持てているのかもしれませんね。笑。
―卒業後の社会人としての自分を見つめる―
ソッカー部を辞めた後、そして大学卒業をひかえ、就職活動をして行く中で「将来、何がしたいんだろう?」と考えている時、常にメイクのことで頭の中がいっぱいだったことを覚えています。 それと同時に頭の片隅にはスポーツに対しての「未練」のようなものも残っていました。

卒業後、一旦は就職したんですが、やはり「メイクがしたい、美に携わりたい!!」という想いから、メイクスクールに通い直し、様々な現場を踏み、トータルビューティーアドバイザーとなりました。幸いなことに、現在では現役・引退に関わらずスポーツ選手のメイクレッスンをやらせていただく機会にも恵まれています。その方々がメイクでキレイになり、自分のお顔をみて笑顔になる姿を何度も拝見させていただいています。みなさんのキラキラした素敵な表情が、この上ないパワーとなっています。

小さい頃から「みんなをキレイにしたい!」と思っていたこと、そしてスポーツを辞めた後でも「スポーツに関わっていたい!」と思っていたこと。 この両方が叶っているという、今の現実は私にとって「掛け替えの無いもの」として、これからもずっと大事にしていきたいと思っています。
プロフィール
亜耶バネッサ(あや・ばねっさ)
1986年5月14日生まれ、兵庫県出身。5歳から空手を始め、全国大会、世界大会で型の部、組手の部ともに優勝を重ね、その後、ラグビー女子日本代表候補になるなどアスリートとして活躍。現在は、パーソナルメイク、メイクセミナーの講師、美しい姿勢を指導する適正姿勢指導士として、女性の魅力を最大限に引き出すトータルビューティーアドバイザーとして活動している。また、ブライダルメイク、撮影現場でのヘアメイクアップアーティストとしても活躍。HP:亜耶バネッサオフィシャルブログ

撮影協力:LADIANCE&Co.
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