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2020東京オリンピック最前線をリポートします!
~第1回目~

2015年9月7日12時00分

記者・荻原次晴が
2020東京オリンピック最前線をリポートします!
~第1回目~

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荻原次晴
元スキーノルディック複合選手として長野オリンピックに出場し、現在はスポーツコメンテーターとして活躍中の荻原次晴が、2020年東京オリンピックの記者会見に行き、今実際に何が行われているのか?どこまで進んでいるのか?などレポートしていく不定期連載がスタート。
野球・ソフトの復活にかける思いは強い
2020東京オリンピック
プレゼンテーションを終えた世界野球ソフトボール連合
8月上旬、東京2020種目追加検討会議メンバーによるIF(国際競技連盟)ヒアリングが行われました!これは、東京オリンピックの種目追加選考で、大会組織委員会は1次審査(書類)を通過した8団体を対象にヒアリングをしました。

ヒアリングした団体は以下のとおりです。

世界野球ソフトボール連盟
世界ボウリング連盟
世界空手連盟
国際ローラースポーツ連盟
国際スポーツクライミング連盟
世界スカッシュ連盟
国際サーフィン連盟
国際武術連盟


その中でもやはり注目なのが『世界野球ソフトボール連盟』。3大会ぶりのオリンピック種目復帰を目指しています。

プレゼン後の記者会見では、連盟会長のリカルド・フラッカリ氏が「野球は日本で最も人気のあるスポーツ」だということを説明してきたといっていました。私もそこは間違いないと思いますし、さらに球場等の施設もすでに整っていいます。コストの面から見てもいいのではないかと思いましたね。

また、オリンピック競技になりたいというだけではなく、復活するためにはどうすればいいのかということを一生懸命考えています。日本や米国で野球は人気がありますが、世界に普及しているかといわれると決してそうではありません。普及していない地域に用具を提供する、ジュニア育成するなど、オリンピック種目になるために、見えないところでの活動もしている、そういうことが必要なのではないかなと感じました。

懸念としては、やはりトップチームで挑めるのかということです。

会見に参加していた日本野球機構コミッショナー熊崎氏は“トップチームを作って挑む”と話していましたが、オリンピック期間中はプロ野球もペナントレース中、そしてメジャーリーグの選手はどうなるのかということですね。日本が最強のメンバーを揃えられたとしても、他国が最強でなければメダルを取ったところで「だってメジャーリーグの選手は来なかったもんね」といわれかねません。各国の選手もきちんと集められることが重要になってきます。
プレゼンテーションには、王貞治さんも参加した
新国立競技場白紙は賛成
7月中旬、安倍晋三首相は2020年東京オリンピック・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場の建設計画見直しを正式に表明しました。

私自身も当初計画の2倍近い2520億円に膨らんだこと、批判が強まっていたことで、白紙撤回になったことは良いことだと思いました。国民に反対された中で作られたとしても、そこで戦う選手たちは気持ちよくないはずです。やはり、選手が使いやすい、観客がストレスなく使えるスタジアムになることが理想ですね。

あと陸上関係者のみなさんからは、サブトラックを作ってくれという話題が出ていますが、個人的にはサブトラックを作ってあげていいのではと思いつつ…やはり今回2520億円という費用を世論が納得しないから見直された訳なので、作るにしても「それは作ってあげた方がいいよ」という世論を作り上げることが必要です。

そのためにはどうしたらいいかというと、オリンピックでメダルが獲得できるであろうというスター選手を作ることです。今、トラック・フィールド競技においてメダルを獲得できるだろうといわれそうな選手の顔や名前がでてきません。『あんな選手もいる、こんな選手もいる』というスターとなる選手を作ってほしいなと思います。

また、サブトラックを作ることで、その後様々な陸上競技大会が新国立で行われるようになったとき、何人観客を呼べるのかと…まず満席にはならないと思います。今地方で行われる陸上選手権を見に行っても多くは関係者が見に来ています。正直、収益の面だけで考えれば、陸上大会を開くよりもジャニーズやAKBなどのライブを行った方がいいので。やはり、会場を満員にできるスターを陸上界で排出してほしいです。

追伸 8月に行った記者会見のため、背景がまだ使用を中止する前のエンブレムになっています。今となっては少しレアでしょうか。。。

-レポート荻原次晴-
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